フォーミュラE

日産フォーミュラEチーム、サンパウロでのシーズン11開幕戦へ

2024年12月4日

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日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は、同社のフォーミュラEチームが12月7日からブラジル・サンパウロで開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11(2024/25)に参加することを発表しました。GEN3 Evo時代の幕開けとなる本戦に、オリバー ローランドと日産チームに復帰したノーマン ナトーが参戦します。

昨シーズンのサンパウロでのレースでは、ローランドが最終ラップの最後のコーナーでダブルオーバーテイクを決め、表彰台に登りました。これはシーズン10を通して彼の強力なパフォーマンスの一つであり、ミサノとロンドンでのレース勝利を含む7回の表彰台獲得を果たしました。

フォーミュラE世界選手権がブラジルのサンパウロ市街地コースで開催されるのは3回目で、世界的に有名なカーニバルの会場であるアンヘムビ・サンバドロームで行われます。

2.93キロメートルのコースには11のコーナーと3つの長いストレートがあります。ストレート後には激しいブレーキングゾーンへ繋がり、第1、第4、第7コーナーがオーバーテイクの勝負所となります。

予選は7日(土)の9:40、決勝は14:00にスタートします。

また、日産自動車は、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11(2024/25)においてセルジオ セッテ・カマラがリザーブ兼シミュレータードライバーを務めることを発表しました。

セッテ・カマラは、FIAフォーミュラ2で活躍後、シーズン6(2019/20)の途中でフォーミュラE選手権に転向し、過去4シーズンにわたりフルタイムのレーサーとして素晴らしいパフォーマンスを見せました。シーズン11を通じてオリバー ローランドやノーマン ナトーと密接に連携します。彼の活動はシミュレーターだけでなく、日産e-4ORCE 05 GEN3 EVOマシンの継続的な開発にも役立てられるでしょう。セッテ・カマラは、今週末にサンパウロで行われるホームE-Prixに参加します。

日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペは以下の通り述べました。「GEN3 EVOマシンでのテストは非常に厳しいものでしたが、新しいタイヤや全輪駆動システムについて多くのことを学びました。これまで数ヶ月間、一生懸命に取り組んできたので、サーキットに戻るのが待ちきれません。前年のブラジル戦でのローランドの活躍は良い記憶として残っています。サンパウロのサーキットは非常に特異で、高速で、ブレーキが厳しく、グリップが低いために新しいマシンでの初レースの場としてはチャレンジングですが、準備は万全で、シーズン10の良い終わり方と同じようにシーズン11をスタートさせることを目指します」

オリバー ローランド

「マドリードでのプレシーズンテスト以来、最高のパフォーマンスを発揮するために車両の最適化に注力してきました。異なるタイヤはテストや初イベントに向けての話題になりましたが、私たちの計画をうまく実行できると自信を持っています。前回ここでの予選はあまり良くありませんでしたが、レース中には良いペースをつかみ表彰台に上がりました。得意とするタイプのトラックではありませんが、予選をうまくこなせれば、素晴らしい結果を出すための好位置につけると思います」

ノーマン ナトー

「12月に新しいシーズンを始めるのは不思議な感じですが、もちろん楽しみにしています!マドリードでのテストはうまくいきましたが、レース条件は常に変わるため、競争相手に対してどの位置に付けられるかを見るのが楽しみです。サンパウロに向けて準備を整えるために懸命に取り組んできました。新しいタイヤを把握し、予選と決勝のセットアップを微調整し、戦略を調整しています。レースに出ることで、もっと多くのことを学べると思うので、サンパウロE-Prixが待ちきれません」

セルジオ セッテ・カマラ

「日産フォーミュラEチームに参加できることを非常に嬉しく思います。この選手権で大手メーカーの一員になることは私の目標の一つでした。これまでの経験を活かして、チームをサポートできると信じています。サンパウロは、私にとってホームE-Prixです!ブラジルは非常に大きな市場であり、世界で最も情熱的なモータースポーツファンがいる国で、フォーミュラEはここで急速に成長しています。常にバトルが繰り広げられるのでレースは非常にエキサイティングです。今週末が待ちきれず、チームと共にブラジルで過ごすことが楽しみです」